診療所を開設してから36年になります。流行に流されない堅実な診療を心がけています。通院していただいている方が通院して良かったと思っていただけるような心が安まる診療所にしようと努力しています。
こんなふうに改善して欲しいということがあればどうぞお伝え下さい。
羽藤 邦利
羽藤邦利先生の後任として平成24年4月1日より代々木の森診療所の院長をさせていただくことになりました。
代々木の森診療所は来年3月には開設30周年を迎える都内で最も歴史ある精神科・心療内科クリニックの一つです。
待合室に入られると”Eb ti tel”というロゴを目にされると思います。これはビートルズの“Let it be”をちょっとオシャレに表現したものです。日本語にすれば”自然体で行こう“でしょうか。自然で飾らない姿勢が代々木の森診療所のモットーです。その姿勢を私も引き継いでいこうと思います。
私が普段から心がけていることは自己治癒力を高めることです。「自己治癒力」という言葉は私の恩師である中井久夫先生の教えからヒントを得て作った造語です。我が国古来の考え方である「自然治癒力」に加えて、患者さんご自身が、心身のバランスをとり、生活習慣を改善すれば、さらに治癒力が高まると考えます。
でも、このことは、簡単なようで実はとても難しいことです。長く孤立していると自己治癒力が失われます。ご家族との関係が良くないと自己治癒力が削がれます。自己治癒力を早く引き出すために、薬を使った方が良い場合もあります。
代々木の森診療所は、患者さんご自身の自己治癒力を引き出すために何か役立ちそうなことは積極的に行ってみようと思います。こんなことは出来ないかなど、どんどん言って下さい。考えてみます。そして、いっしょに変えて行きましょう。
代々木の森診療所は、歴史がありますが、常に変わり続ける診療所です。これからも、どうぞよろしくお願いします。
大下 隆司