二人の愛が実ってめでたく結婚しました。そこで終るお芝居は多いですが、それからがドラマは始まるのです。
男性と女性とは、それぞれに脳の構造が違っています。言語中枢は、男性よりも女性のほうが発達しているし、右脳と左脳のつながりも女性のほうがよくできています。それに加えて、家風とか、性格の違いもあり、それが、幸せである夫婦生活を妨げている場合が多く見られます。
森田療法の森田先生夫妻は、森田療法を支えている理想的な夫婦だと言われていますが、森田先生の日記には、何回も離婚を考えたと書かれています。そのような危機を乗り越えて、あの森田療法も生まれたのでしょう。
私も、好きなジロドゥのお芝居の「オンディーヌ」の台詞「私たちはイルカの夫婦のようにいつも一緒にいます。二人の間にはアカエイ一匹入らないようにしましょう」と結婚式では宣言したのに、鯨が何頭も入るようになり苦労をしました。
愛し合って結婚したのだから、お互いが理解しあい、二人の間の鯨を減らして、男と女の間にある暗くて深い川を乗り越えるためのコミュニケーション講座を開きます。お二人で参加して危機を乗り越える方法を一緒に考えませんか。
なお、「■症状やお困りのこと」の欄に「男と女のコミュニケーション講座」と明記の上、参加希望人数を記入してください。
精神科医 日本心理劇学会理事長 ルーテル学院大学教授
1959年東京慈恵会医科大学を卒業後より、患者中心の精神医療を目指して活動を始める。
初声荘病院、栃木県精神保健センター長を経て、現在も家族会の相談役として患者や家族の支えになっている。